9月の企業物価指数が前の年の同じ月と比べて2.0%上昇した。一方、伸び率は9か月連続で鈍化した。

日本銀行が12日発表した、企業間で取引されるモノの価格を示す9月の企業物価指数は、2020年の平均を100とした水準で119.3となり、前の年の同じ月から2.0%上昇した。

上昇は31カ月連続。

調査した515品目のうち8割を超える424品目が上昇していて、飲料や食料品では原材料価格や輸送コストの上昇分を価格に転嫁する動きが続いている。

一方、政府のガソリン補助金が増額され石油製品の価格上昇が抑えられたことで、伸び率は9カ月連続で鈍化している。

経済部
経済部

「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。