統一地方選の前半戦は、9日に、9の道府県知事選挙と6の政令指定都市の市長選挙、41の道府県議会議員選挙と6の政令指定都市の市議会議員選挙が行われ、10日、すべての議席が確定した。

道府県議選 自民過半数 維新伸長

41道府県議選の全2260議席の各党の議席数を見てみたい。

自民党は、1153議席と、定数全体の過半数を獲得した。議席占有率は51.0%。議席数は2019年の前回並みで、議席占有率(前回は50.9%)もわずかに伸びた。大阪を除く40の道県議会で第1党となり、24の議会では過半数を取っている。

立憲民主党は185議席で、自民党に次ぐ第2党。議席占有率は8.19%だった。選挙を受けて議席を増やしたと強調する中、今後、自民党との議席数の差を縮められるかが課題だ。

日本維新の会は、地域政党の大阪維新の会を含めると、124議席と大きく議席を伸ばした。大阪(定数79)で大阪維新の会が55議席を獲得した他、兵庫で21議席、奈良で14議席、京都で9議席を獲得した。関西以外でも、神奈川で6議席を獲得した。

公明党は169議席。「全員当選」を掲げて戦い、道府県議選では、愛知で現職1人が落選した以外は全て議席を得た。

共産党は75議席。前回2019年の99議席から議席を減らした。議員のいない「空白区」だった愛知で議席を獲得する一方、新たに5県で空白区となった。国民民主党は31議席。社民党は3議席。参政党は4議席を獲得し、れいわ新選組は議席を獲得できなかった。

女性の当選は過去最多316人

今回の41道府県議選で当選した女性は、過去最多の316人。前回2019年の237人から80人近く増え、議席全体の中で女性が14.0%となった。

一方、41道府県議選の平均投票率は41.85%。前回2019年から2.17ポイント下がって過去最低となった。

選挙戦「春の陣」の行方は

11日、衆院千葉5区、和歌山1区、山口2区、4区と4つの補欠選挙が告示された。参院大分選挙区の補欠選挙とともに、23日に投開票が行われる。

さらに23日には、統一地方選の後半戦、政令市以外の市区町村の首長と議会議員選挙の投開票が行われる。「春の陣」の選挙戦はまだまだ続く。

FNN
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