内閣府が3月8日公表した2022年10月から12月のGDP・国内総生産は、実質で0.0%の伸びで、年率換算では0.1%のプラスだった。最新の統計を反映した結果、2月に公表していた一次速報値の0.6%から下方修正された。

GDPの半分以上を占める個人消費の12月の伸びが、推計よりも緩やかだったことが大きな要因だ。一次速報値では0.5%のプラスだったが、0.3%に修正した。12月の外食や宿泊などの「サービス消費」も予想より小さな伸びにとどまった。また、自動車などの耐久消費財の消費も小幅な伸びだった。

内閣府の担当者は「数字としては下方修正だが、前期(7ー9月期)に比べて個人消費が伸びている姿に変わりはない」と話している。

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