独身男女の約9割が「デート中にスマホ」を見る一方、相手がスマホを見て「嫌な気持ち」になる人は3割いるという調査結果が発表された。

恋愛や結婚情報を発信するWebメディアの「マッチングアプリ大学」は、20~40代前半の独身男女403人を対象に「デート中のスマホ」に関するアンケート調査を行い、15日に公表した。

スマホを閲覧している光景は街のさまざまな場面で見かけるが、デート中はどうなのか?
まず、彼氏・彼女といる際のスマホを見る頻度を聞いたところ、「ほとんど見る(2.5%)」「よくある(17.6%)」「時々ある(38.2%)」「ごく稀にある(30%)」を合わせた88.3%が「スマホを見る」ことがわかった。「ない」と答えた人は11.7%だった。

出典:マッチングアプリ大学調べ
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では、どのぐらいスマホを見るのか?交際相手といる間にスマホを見ているトータル時間を聞いたところ、もっとも多いのは「3~10分(33.1%)」、次いで「3分以内(21.6%)」で、5割以上の人が10分以内だった。

出典:マッチングアプリ大学調べ
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女性の方がデート中にスマホを見る

「デート中にスマホ」を見るのは男女どちらが多いのか?

それぞれの割合を比較したところ、「ほとんど見る」「よくある」「時々ある」という閲覧頻度が高い答えは女性が多く、逆に「ごく稀にある」「ない」は男性が多かった。

このことから、マッチングアプリ大学では、女性のほうがデート中にスマホを見ている割合が高いとしている。

出典:マッチングアプリ大学調べ
出典:マッチングアプリ大学調べ

さらにスマホを見る時間で比較すると、回答が10分以内だった男性は合計62.4%だったのに対し、女性は39.9%。

女性が最も多かったのは「10~20分」の29.2%だったが、同じ答えの男性は半分以下の11.2%で、時間でみても女性のほうがスマホを閲覧する時間が長いとしている。

出典:マッチングアプリ大学調べ
出典:マッチングアプリ大学調べ

交際相手といるときスマホでなにを見ているのか?複数回答で答えてもらうと、男女ともに1位は「LINE・メール」で、2位は「SNS」となった。

ただしSNSは女性が女性51.7%、男性が32.6%で、20ポイント近い差があった。

他にも、男性はニュースの閲覧や仕事関連の割合が多く、女性はWEB検索や写真・動画の撮影が多いという傾向の違いが見られた。

出典:マッチングアプリ大学調べ
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デート中に相手がスマホ「良い気持ちしない」を超える1位は?

さらに「デート中に交際相手がスマホを見ている際に、どう思うのか」を聞いたところ、もっとも多かったのは、「自分もやるから別にいい(25.7%)」で、2位は真逆の意見である「あまり良い気持ちはしない(21.6%)」となった。

出典:マッチングアプリ大学調べ
出典:マッチングアプリ大学調べ

これらの回答を下のようにカテゴライズ分けしたところ、スマホを見られても「気にならない派」は49.7%で、「嫌な気持ち派」の31.7%より約20ポイントも多いことが分かった。

つまり、相手がスマホを見ても気にならない人が多いということだが、マッチングアプリ大学では、「嫌な気持ち派」と「諦め派」(13.8%)を合わせた約半数が「良い気持ちを抱いていない」とも言えるとしている。

気にならない派…「自分もやるから別にいい(25.7%)」「まったく気にならない(13.8%)」「いつものことだから何とも思わない(10.2%)」

嫌な気持ち派…「あまり良い気持ちはしない(21.6%)」「嫌な気持ちになる(4.8%)」「寂しい・悲しい(3.9%)」「怒りを覚える(1.2%)」「自分もやるけど、相手にされると嫌(0.3%)」

諦め派…「良い気持ちはしないけど仕方ないと思う(9.3%)」「もう諦めた(4.5%)」

(編集注:数値は小数点第一位で四捨五入)

(編集注:表は合計数値を小数点第一位で四捨五入) 出典:マッチングアプリ大学調べ
(編集注:表は合計数値を小数点第一位で四捨五入) 出典:マッチングアプリ大学調べ

実は、スマホ見るのは男性が多いと予想していた

そもそもなぜ、デート中のスマホ閲覧を調べようと思ったのか?調査結果の中で想定外だったことは?
マッチングアプリ大学を運営する株式会社ネクストレベルの皆口晴香さんに聞いてみた。

 

――なぜ「デート中にスマホ」の調査を行った?

私情になるのですが、私の夫が常にスマホを見る人です。仕事の延長であることは分かっていますが、気分が良いわけではありません。そうした状況は、他のカップル・夫婦でもあるのではないか、実際はどの程度存在しているのだろうと疑問に思い、調査に至りました。


――調査をしてみて意外だったことは?

男性よりも女性のほうがスマホを見る割合が多かった、時間も長かったという点です。
きっかけから、男性のほうが多いと予想していました。


――「デート」とはどのぐらいの時間を想定している?

デートと言っても、食事のみ、半日遊ぶ、一日家でまったり過ごすなどさまざまですので、かなり幅が大きいと想定しています。
同棲は対象外としていますので、2~12時間ほどかと思います。
 

「やめてほしいと言ったことがある」は少数派

――相手にスマホを見られて、「嫌だ」とか「やめて」と言う人はいない?

記事には掲載していないのですが、アンケートはしていました。
結果は以下の通りです。

質問:交際相手に対して「一緒にいるときはスマホを見るのをやめてほしい」と言ったことはありますか?(回答数:334)

言うつもりはない :69.8%
それとなく言った:11.7%
言いたいけど言えない:11.1%
ハッキリ言った:7.5%

――なぜ女性のほうがスマホを見る頻度が高い?

これは今回の調査でははっきりしたことは分かりません。
ここからは推測の範囲ですが、利用内容がLINE・SNSが多かったため横の繋がりを大切にする傾向の強い女性のほうが多かったのではないかと思っています。


――デート中のスマホ閲覧は、これからもっと一般的になる?

これも推測の範囲ですが、今回の結果を見ると既に「一般的」になりつつあるのではないでしょうか。
「気にならない」割合が約半数というのは、想定よりも多い数字でしたし、若い世代ほどその傾向が強いため、デート中のスマホ閲覧は当たり前になってくると思います。

 

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

「デート中にスマホ」を見る人は多いようだが、それでも相手に見られると一定数は嫌な気分になっているようだ。失敗できない大切なデートのときには、いつも以上に気をつけた方が良いのかもしれない。

【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:20~40代前半の独身男女
アンケート母数:計403名
実施日:2023年01月04日~01月18日
調査実施主体:マッチングアプリ大学(https://jsbs2012.jp/
調査会社:株式会社ネクストレベル
 

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。