「ルフィ」と名乗る指示役による一連の強盗事件に関与したとみられ、フィリピンの収容所にいる4人について、警視庁は6日にも捜査員をフィリピンに派遣し、身柄の引き渡しを求める方針だ。

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捜査関係者によると、警視庁は6日にも約15人の捜査員をフィリピンに派遣し、別の特殊詐欺事件で逮捕状が出ている4人の引き渡しを求めることにしている。

4人のうち、今村磨人容疑者と藤田聖也容疑者の2人については身柄の引き渡しが可能になっているが、渡辺優樹容疑者と小島智信容疑者についてはフィリピン国内で告訴を受けた刑事裁判の審理が6日に開かれる予定で、その結果次第で引き渡しが決まる。

裁判の結果により2人の引き渡しが受けられない場合、警視庁は今村容疑者と藤田容疑者の2人について、早ければ7日に引き渡しを受け逮捕する方針だ。

渡辺容疑者ら4人をめぐっては、2019年にフィリピンの拠点から警察官などを騙って日本国内にウソの電話をかけ、キャッシュカードを騙し取った窃盗の疑いで逮捕状が出ていた。

渡辺容疑者をリーダー格とするこの特殊詐欺グループは、全国で60億円以上を騙し取ったとみられていて、警視庁などはこれまでに全国で70人以上を逮捕している。

警視庁は4人を特殊詐欺事件に関与した疑いで逮捕するとともに、一連の広域強盗事件で「ルフィ」などと名乗る指示役との関連も含め全容解明を進める方針。

社会部
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