アメリカ連邦議会で演説を終えた直後のゼレンスキー大統領を、FNNのカメラが単独直撃。

カメラに見せた笑顔の理由とは…。

極秘作戦?ポーランドから米軍機に…ワシントンは厳戒態勢

21日、ポーランド南部の駅を歩く姿が捉えられていたゼレンスキー大統領。

ポーランド南部の駅を歩く姿が…
ポーランド南部の駅を歩く姿が…
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この後、アメリカ軍機に乗り換え、出発したとみられる。

ロシアのウクライナ侵攻から300日を迎える中での、侵攻後初の外国訪問。

首都・ワシントンは厳戒態勢が敷かれた。

21日、ホワイトハウスを訪れたゼレンスキー大統領は…
21日、ホワイトハウスを訪れたゼレンスキー大統領は…

ホワイトハウスでバイデン大統領とジル夫人の出迎えを受けたゼレンスキー大統領。

カーキ色の長袖シャツという“見慣れた姿”
カーキ色の長袖シャツという“見慣れた姿”

胸にウクライナの国章を刺繍した、カーキ色の長袖シャツという“見慣れた姿”だ。

首脳会談では、地対空ミサイル「パトリオット」の供与など、およそ19億ドルの新たな軍事支援が発表された。

連邦議会は総立ちの拍手で歓迎

その後、ゼレンスキー大統領は連邦議会へ。

その後、連邦議会へ(21日)
その後、連邦議会へ(21日)

上下両院の議員を前に演説に臨み…

2分間に及ぶ拍手での歓迎を受けた。

ゼレンスキー大統領:
いかなる逆境にも負けず、ウクライナは陥落しなかった。ウクライナは生きています。

議場には青と黄色のウクライナカラーを身につけた多くの議員の姿が。

演説の最後には、こんな場面もあった。

多くのメッセージが寄せ書きされたウクライナ国旗を、ペロシ下院議長とハリス副大統領に手渡したのだ。 

この国旗はアメリカ訪問直前の今月20日、ウクライナ東部の激戦地・ドネツク州バフムトを訪問した際…

ゼレンスキー大統領:
アメリカに行ったら議会や大統領に、みなさんの望みと感謝を伝えます。

最前線で戦う兵士たちから託されたものだった。

Q今回の訪問はいかがですか?
ゼレンスキー大統領:
グレート!(すばらしいです)

電撃訪問による“直談判”で、アメリカから長期支援の約束を得たゼレンスキー大統領。

FNNのカメラに見せた表情は、確かな手応えを感じた“安堵の笑顔”だったのか――。

その後、帰国の途へ…
その後、帰国の途へ…

その後、帰国の途に就いた。

ホワイトハウスに招いたアメリカの思惑とは…

榎並大二郎キャスター:
アメリカを訪問したゼレンスキー大統領ですが、戦火の国を離れてというところも、ちょっと驚きました。

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
国内を完全に掌握しているという、自信の表れだと思うんですよね。

一方、アメリカは今回、ミサイルの提供を約束したわけですが、ウクライナがこれ以上、ロシアをいたずらに刺激して状況が悪化して、アメリカが直接巻き込まれるようなことだけは、どうしても避けたい。戦闘が長期化している中で、なかなかこの先どうなるかわからない。

アメリカにしてみれば、ゼレンスキー大統領をホワイトハウスに招くことで“膝詰め”で、ウクライナとしては、ゼレンスキー大統領としては、どんな先行きを描いているのか。言ってみれば、“出口”をどう考えているのか。その辺に探りを入れたいという本音、あるいは思惑があったのではないかと思います。

榎並大二郎キャスター:
だから“対面”ということなんですね。ロシアのプーチン大統領も隣国・ベラルーシを訪問したばかりですから、何か新たな局面を両国が迎えているのかもしれません。

(「イット!12月22日放送)