磯崎官房副長官は6月30日の会見で、18歳の女性に飲酒させたと報じられ、自民党を離党した吉川赳衆院議員に「期末手当」約290万円が支給されたことに関連して「政府としてコメントする立場にない」と述べた。

磯崎官房副長官
磯崎官房副長官
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吉川氏を巡っては、18歳の女性に飲酒させたと報じられ、自民党を離党したが、これまでに説明責任を果たしておらず、与野党から批判の声があがっている。

岸田首相も15日に「説明責任を果たせないなら、議員として進退に直結する問題になる」と述べている。

岸田首相
岸田首相

こうした中、吉川氏に対して国会議員の夏のボーナスにあたる「期末手当」約290万円が30日に支給された。

これに関連して、磯崎官房副長官は30日の記者会見で、吉川氏に議員辞職を促す考えがあるのか質問されたのに対し「政府としてコメントする立場にない」と述べるに留めた。

その上で磯崎副長官は「一般論として、政治家は国民から疑惑を持たれるようなことがあった場合には、自ら説明すべきだと考えている」と強調した。

期末手当は年に2回、6月と12月に支給される。夏のボーナスといえる今回の期末手当の支給額は、衆参両院とも、議員1人に約286万円。

衆参両院とも議員1人に約286万円のボーナス
衆参両院とも議員1人に約286万円のボーナス

また、細田博之衆院議長と山東昭子参院議長には約480万円、衆参両院の副議長には約350万円が支給された。

政治部
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