新型コロナウイルスの感染者数が、全国的に減少傾向にあるが、後藤厚生労働大臣は、きょうの閣議後の会見で、「夏ごろには感染者数の増加が懸念される」との認識を示した。
全国の感染者数は減少傾向にあり、東京都では、きのう960人の感染が確認され、およそ5カ月ぶりに1000人を下回った。この現状について、後藤大臣は、3回目のワクチン接種が進むとともに、梅雨を迎えて、人の流れが抑制されることなどから、大都市部では、短期的な予測では、減少傾向が続くとされるとの見解を示した。
しかし、7月以降は夏休みの影響もあり、人と人との接触の増加が予想される他、オミクロン株の新たな系統への置き換わりが進む可能性もあるとして、「夏ごろには感染者数の増加が懸念され、医療提供体制への影響も含めて注視していく必要がある」との認識を示した。