細田議長、女性記者に対するセクハラ疑惑の次は、お金の疑惑が浮上だ。

野党が不信任案を提出

セクハラ疑惑が報じられている細田博之衆議院議長(78)をめぐって新たな動きがあった。ついに6月8日、野党から不信任案が提出された。

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記者からの「セクハラ疑惑は事実無根と言い切れますか?」という問いには、無言。一連の報道について、細田議長は「事実無根」と主張して以降、無言を貫いている。

そこで、立憲民主党などは、疑惑への説明がなされていないなどとして、細田議長に対する不信任案を提出したのだ。

立憲民主党・馬淵国対委員長:
セクハラ問題に関しては、国会の場で院の長たる者としてその説明を行うべきであるとした我々の要望に対し一顧だにしない姿勢

細田議長は、6月3日、疑惑について説明するようにとの野党からの申し入れを自ら受け取っていた。

そして、議長への不信任案の提出先は、衆議院の規則により議長と決まっている。ところが、不信任案提出の場に細田氏は現れず、代わりに受け取ったのは事務方のトップ・事務総長だった。

セクハラに続き“選挙のお金”疑惑

さらに細田氏をめぐっては、6月8日、新たな疑惑が浮上した。報じたのは、週刊文春の電子版。記事では、2021年の衆議院選挙の際、細田氏が選挙運動を行った地元の議員に「ポスター貼り」の対価として金銭を支払っていたと報道。これが、公職選挙法に違反する疑いがあると伝えたのだ。

FNNはさきほど、細田氏の選挙活動に関わった地元の市議を取材。細田氏からポスターを貼った作業の対価として金銭を受け取ったことを認めた。

ーー金銭を受け取ったときの認識

岩崎 勉安来市議:
労働に対する対価だと

ーー公職選挙法違反になる可能性もあるが

岩崎 勉安来市議:
もしそうであれば、私の勉強不足だった

新たな疑惑について、細田氏の事務所は「コメントしない」としている。

国会が大変な時に停滞していては困る

加藤綾子キャスター:
新たな疑惑も出てきましたが、セクハラ疑惑に関してご自身の口から何か説明するなどの何らかの対応をした方がより真相が伝わるのではと思ってしまいますが

住田裕子弁護士:
そもそもの発端が定数問題。そしてセクハラ。今、お金の話も出てきましたね。国権のトップとしての品位、それから不信任に対応するかどうかって政治家として、人としての資質もこうなったら気になってきますね。

しかし、国権の議長。今、国会は大変な時ですよ。国内外いろんな重要問題がある時にこんなことが停滞していては困ります。きちっとした形で説明をして、けじめとしてお話をしていただきたい。説明責任を求めます

加藤綾子キャスター:
このままでは、国会ですべき議論というものがなされないままということになってしまいますからね。骨太の方針のもとにしっかりと議論してほしいですね


(「イット!」6月8日放送より)