自民党の佐藤正久外交部会長は25日、日米豪印によるクアッド首脳会合が日本で開催される中、ロシアと中国の爆撃機6機が日本周辺を共同飛行していたことについて、「日本に対する当て付けで、中国が自ら『ならず者国家』であることを示したようなものだ」と批判した。
中国とロシアの爆撃機6機は、24日の午前から午後にかけて沖縄本島と宮古島の間を含む東シナ海から太平洋を往復して、共同飛行を行った。
これについて、自民党の佐藤外交部会長は25日の会合で、「これはクアッド開催国の日本に対する当て付け・当て擦り以外の何ものでもなく、中国自らが力の信奉者、『ならず者国家』であることを示したようなものだ」と批判した。
その上で、「日本はこうした常軌を逸した行動に対して単なる抗議だけではなく、国際法に基づいて毅然とした行動を示すべき段階に来ている。日本が『茹でガエル』になっては絶対にいけない」と指摘した。「茹でガエル」とは、徐々に環境が変化していくと、危機に対して鈍感になってしまうことを示す言葉で、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、佐藤氏は「日本が自ら国を守る強い意志を示すことが抑止に繋がる」と主張した。