岸田首相は、ウクライナの首都キーウ近郊での多くの市民の遺体が発見されたことについて「戦争犯罪」と表現し強く非難した。
岸田首相は、記者団に対して、「私自身、大変強い衝撃を受けています。こうした侵略、さらには、市民の殺害は戦争犯罪であり、許してはならない。こうした思いを我が国として、厳しい行動で示していきたい」と述べた。岸田首相が「戦争犯罪」と明言したの初めて。
また岸田首相は「ロシアの責任は厳しく問われなければならない」と強調した上で、具体的な対応について「G7とも調整中なので、明日以降出来るだけ早く明らかにする」と述べた。
さらに、ウクライナからの避難民受け入れについては、「ウクライナ避難民の方々が円滑に我が国に渡航できるようにするため、今週から、毎週、政府がポーランドとの直行便の座席を借り上げ、我が国への渡航を支援してまいります」などと日本への渡航支援策を新たに発表した。
そのほか、岸田首相は、侵攻に伴う原油価格の高騰を抑え込むため、過去最大級となる1500万バレルの石油備蓄を放出する方針を明らかにし、「日本として、1978年に国家備蓄制度が始まって以来、初めて備蓄の放出に踏み切ることにした」と強調した。