マッチョがマスクを救う? 謎のアイテムが話題

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今、何かと注目されている「マスク」。各地のドラッグストアで使い捨てマスクが不足する中、政府は全国約5000万の全世帯に2枚ずつの布マスク配布を決定した。

ガーゼやタオルを使った「手作り布マスク」も注目されているが、そんなマスクにつきものである“ちょっとした悩みが、耳の痛み。

長時間マスクをつけていることで、耳の後ろがヒリヒリと痛い…という経験は誰しもしたことがあるだろうが、予防対策としてマスクは毎日身に着けたい…。

そんな悩みを解決してくれそうなアイテムが登場し、Twitterをざわつかせている。

「長時間マスクをつけても耳が痛くならない耳を守りマッチョを開発開始」

このコメントともに画像を投稿をしたのは、イラストレーターの斉藤幸延(@yonyon76)さん。

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マスクのゴム部分をつかみ、後頭部でしっかりと支えてくれているのは、その名も「耳を守りマッチョ」

鍛え上げられた銀色の肉体は、確かに本来耳にかかってしまう痛みを一手に引き受けてくれそうな重厚感にあふれている。

たちまち「今日いち笑いました、涙止まらない」「色んな意味で魔除けですね」とコメントが寄せられ、9万超のいいねで大人気となった「耳を守りマッチョ」。(4月17日現在)

しかし、一体なぜ「マッチョ」なのか。そして、耳の痛みから解放されてもずっしりとした筋肉の重みは気にならないのだろうか…。Twitterユーザーからの「なぜマッチョにした」というストレートな疑問に「マッチョが好きだから!!!!!!」とこれまたストレートな回答をしている斉藤さんに、いろいろお話を聞いてみた。

重量感あふれる見た目に反し、実物は「めちゃ軽い」? 

――「耳を守りマッチョ」開発のきっかけは?

マスク不足の折、自作のマスクを作ろうかと考えていたところ、マスクの紐で耳が痛いという声をネット上でよく聞くようになりました。なんとかそれを解決できないかというところがスタートです。


――こだわりのポイントは?

マスクの紐をほどよい幅でホールドできるポーズにしています。それでいて筋肉の美しさも表現できるような物を目指しています。


――なぜ「マッチョ」な作品をつくった?

筋肉モチーフですが、僕のトレードマークが鍛えた筋肉なので、そのブランドイメージの一環として筋肉をモチーフにしたマッチョ作品たちを作ることにしました。

さらに改良が進み、こんなスタイルに。
さらに改良が進み、こんなスタイルに。

構想から試作製作まで約2日かかったという「耳を守りマッチョ」。

パソコンを使ってデジタル造形したのち、3Dプリンターを使って立体化しているそうで、素材はUV硬化レジン。金属のような色合いは塗装によるものなので、実物は「めちゃ軽いので意外に違和感なし」とのことだ。

「鍛え上げられた肉体は安心感と元気くれる」

実はこの「耳を守りマッチョ」の他にも、斉藤さんは筋骨隆々なマッチョたちが活躍するアイテムを数多く作っている。

マスクで耳が痛い!という悩みの声を聞き、自身のブランドの“マッチョシリーズ”と組み合わせたのが、今回の開発のきっかけだったという。

(左)マッチョ歯ブラシ立て。(右)マッチョ箸置き。(画像:斉藤幸延(@yonyon76)さん)
(左)マッチョ歯ブラシ立て。(右)マッチョ箸置き。(画像:斉藤幸延(@yonyon76)さん)

――「筋肉モチーフ」の魅力はずばりどこ?

鍛え上げられた肉体は安心感と元気を与えてくれると思っています。弱った時にそばにマッチョがいたら安心で落ち着きますよね。


――ちなみに、このマッチョたちにモデルはいる?

モデルは強いて言えば自分ですねw

こちらがご本人(画像:斉藤幸延(@yonyon76)さん)
こちらがご本人(画像:斉藤幸延(@yonyon76)さん)
こちらは「スクワットバージョン」。作者からは「小型化も試そう」とコメントが。(画像:斉藤幸延(@yonyon76)さん)
こちらは「スクワットバージョン」。作者からは「小型化も試そう」とコメントが。(画像:斉藤幸延(@yonyon76)さん)

「弱った時にそばにマッチョがいたら安心」という、思わず笑ってしまうものの不思議な説得力がある“マッチョ哲学”が飛び出したが、実際に元気づけられている人は大勢いるようだ。

「笑って免疫力アップ」「絶対欲しい…商品化はまだですか?」との声も寄せられていたが、なんと現在、商品化に向けて動き始めており、すでに医療現場との協力態勢も整っているようだ。

――販売はいつ頃を予定している?

販売は頑張って5月には出したいと思っています。4月末が目標ですがギリギリですね。

――大きな反響があったが…

とても嬉しく思うとともに、耳の痛みに困ってる人が思ったより多いんだと実感しました。早く商品化できるように頑張りたいですね。こんな時期なのでクスっとしてもらえるような、楽しくて役立つ商品にしたいです。


どうしても気持ちが沈みがちな今だからこそ、思わず肩の力が抜けるような、楽しいアイテムも時には必要になってくるはず。長期化も予想されるマスク生活の悩みはすべてこの「耳を守りマッチョ」に任せて、安心・元気な生活を過ごしてみてはいかがだろうか。

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プライムオンライン編集部
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