氷をのせてレンジでチン

レンジでチンしても冷たい麺が出来上がる冷やし中華を発売する。ニチレイフーズが3月に発売する冷凍食品の冷やし中華だ。

 
 
この記事の画像(8枚)

冨田憲子記者:
こちらがその商品なんですが見てみると麺の上に氷がのっています。

麺の上に氷をのせたままレンジでチン
麺の上に氷をのせたままレンジでチン

電子レンジでチンしても氷は溶けにくいという特性を生かし、具材や麺は解凍されても氷は残り、冷たい冷やし中華ができた。

冨田憲子記者:
本当にレンジでチンしたとは思えないぐらいの冷たさです。すごくコシもあって麺がつるつるしてます。

冷たい冷やし中華ができあがり!
冷たい冷やし中華ができあがり!

ニチレイフーズ商品担当 蟹沢壮平さん:
冷凍麺というのは打ちたての麺を急速で凍結するので品質の劣化が起きにくいです。まるで生麺のような品質の麺を自宅で楽しめるというところが冷凍食品で電子レンジ調理にこだわっているというポイントになります。
 

 
 

コロナ禍でレンジ調理のみで1食が完結する冷凍食品の需要が加速する中、さらなる客層の取り込みを狙う。

今後、このイノベーションの派生も考えられる

内田嶺衣奈キャスター:
渡辺さんはこちらの冷やし中華を取材されて実際に召し上がったそうですがいかがでしたか。

マーケティングアナリスト 渡辺広明さん:
やっぱり冷たいだけじゃなく麺にコシがあって美味しいんですけれども、何といってもたった2分50秒でできてしまうというのが素晴らしいんじゃないかなと思いました。

今回の冷凍食品の冷やし中華は、革新的な商品やサービスを技術開発で他社と差別化を図るプロダクトイノベーションと呼ばれるもので、僕のような商品開発者にとっては最も望んでいるものであるんですね。というのも、他社と差別化される先行メリットの期間が長いと収益がアップすることが継続して次のイノベーションにつなげやすいメリットがあるんです。

 
 

また今回は調理方法を工夫するといったゼロからの開発ではなくて、もともとあったものをさらに進化させるというイノベーションになりますので、これは実は日本が最も得意とする分野なんですね。今後このイノベーションの派生も考えられて僕としては冷製パスタなんかも食べてみたいなと思って楽しみにしています。
 

内田嶺衣奈キャスター:
そうですね。私も本当にそうなんですが麺類が好きな方って多いと思うので買う側としては楽しみが広がりますが、売る側のお店にとってはどんなメリットがあるんでしょうか。
 

マーケティングアナリスト 渡辺広明さん:
小売業にとっても持ち帰り弁当や総菜のように廃棄ロスがないというところが素晴らしいんじゃないかなと思います。また店内調理などがなく、ただ陳列するだけなので手間がかからないというメリットもあるのではないかなと思います。

また冷凍食品はコンビニ各社がパーソナルな品ぞろえで冷凍食品の売り場を拡充するとか、今ラーメン店など外食が冷凍食品の自販機を店頭に置いて営業時間外の売り上げを取るとか、店がないエリアに設置することによって新規顧客を獲得して売り上げアップをするなど新しいイノベーションが次から次へと起こっているんですね。
なので今後も、今年はクリエイティブとか新しい販売手法とか商品が出てくるのでものすごくこの業界楽しみにしているのが現状になります。

 
 

内田嶺衣奈キャスター:
より手軽により美味しいものを、という需要は今後も間違いなく増えていくと思います。冷やし中華といえば夏というイメージでしたが冬の冷やし中華も定着していくのかもしれないですね。

 
 

(「Live News α」1月14日放送より)