新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、厚生労働省がSNS大手のLINEと協力してLINE利用者8,300万人を対象に3月31日からアンケートを行っている。調査に協力して回答した人もいると思うが、それを装って「クレジットカードの情報を尋ねられた」という問い合わせが寄せられ、厚生労働省は詐欺にあわないよう注意を呼び掛けている
 

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このアンケートは厚生労働省が新型コロナウイルスのクラスター対策の強化を図るため、民間事業者に呼びかけて実施したもので、LINEの公式アカウントを通じて協力を求めるメッセージを送り、健康状態や年齢、郵便番号などを質問する内容だ。

こうした中、このアンケートを装い「クレジットカード番号を尋ねられた」などの問い合わせがあったという。本当であれば不安な心理につけこんだ手口で許されるものではないが、アンケートが本物か偽物か見分け方はあるのだろうか。
 

本物はLINE公式アカウントからで「公式バッジ」がある

まず、厚労省は公式のLINEアカウントを持っているが、このアンケートはLINE公式アカウントで行われている

そして、トーク画面ではアカウント名の左側に緑色の「公式バッジ」が付く。つまり本物は、画面左上に緑色の公式バッジ+「LINE」という文字が表示される。
 

出典:厚生労働省
出典:厚生労働省

また厚労省の公式サイトでは、すべての質問と選択肢を公開していて、他の内容を問うアンケートには答えないようお願いしている。
参考までに全ての質問部分のみをまとめると次のようになる。
 

・現在の体調について教えてください
・今の体調について、あてはまるものをすべてお選びください。
・以下の中で、あなたにあてはまるものはありますか?
(※選択肢略)
・最近一週間以内に、病院などの医療機関に行きましたか?行った方は最新の診断内容を教えてください。
・「新型コロナウイルス」と診断された人と、最近2週間以内に会いましたか?
・新型コロナの感染予防のために、していることをすべてお選びください。
・最近2週間以内に、海外から帰国しましたか?
・あなたの主なお仕事内容にあてはまるものを教えてください。
・ご年齢を教えてください。
・性別を教えてください。
・お住まいを教えてください。(郵便番号のみ)
・郵便番号が不明の場合、お住まいのご住所を入力ください

なお、不審なメッセ―ジがどのような方法や文面で送られたのか厚労省に問い合わせてみたが、現時点では把握していないという。

今回行われた1回目の調査は4月1日に終了しているが、4月5日(日)から2回目が始まる予定となっている。本物か見分けるポイントをおさえて、怪しいアンケートに騙されないよう注意していただきたい。
 

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プライムオンライン編集部
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