いま、全国で本格導入が進んでいる「ドローン配送」。
今回の「スゴ撮」は、技術の最先端「最新ドローン配送サービス」を調査。最短30分で配送するものや海をこえていくものまで、進化するドローン配送の最前線に迫る。

注文後30分以内に商品が届くサービス

東京・港区にある「ウォーターズ竹芝」。
家族が食事を楽しむ中、上空にあらわれたのは…

渡邊渚アナウンサー:
あっ!いまドローンが出発しました。おー!すごい、空を飛んでいっています

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11月20日に行われたのが、都内で初となる「人がいる場所でのドローンによるフードデリバリーの実証実験」。

事前に予約したレストランの食事が、専用の箱に入ってドローンに取り付けられ、4階テラス席から1階に到着。
そこからお客さんの元へ届けられる。

利用客:
結構揺れてグチャグチャになるかなと思ってたんですけど、キレイにしっかり届いてビックリしました

都内でも着々と未来に向けて進んでいる「ドローン配送サービス」。実はいま、全国ではもうすでに本格的な配送サービスが始まっているのを知っているだろうか。

まず、山梨・小菅村。現在683人の村民が暮らしているが、65歳以上の高齢者が約46%をしめている。

さらにこの村では、食料品が買えるスーパーがないため、近くのスーパーに行くには車で片道40分ないといけない。

村民A:
(買い物は)人に頼まないといけないし、車の運転できないから…

村民B:
往復1時間かけての買い物は結構大変

そこで11月1日から本格運用が始まったのが、ドローンの配送サービス「SkyHub(スカイハブ)」。

配送料1回300円で食料品・日用品などを届けてくれるが、驚きなのがその時間だ。

エアロネクスト コミュニティマネージャー・近藤建斗さん:
すぐ注文すると、30分以内に商品をお届けするという新サービスを開始しました

この山梨県で始まったサービスは、最短30分で注文から配達までを行っている。

まず、約300品目ある専門サイトから注文すると、スタッフが商品棚から注文の品をピックアップ。

商品を箱の中に入れ、クッションを入れて梱包。その後、ドローンの中に商品の入った箱を積み込み、蓋をしっかり閉めたら、注文した人のもとへ。

配送ルートは村内にある5つのスポットを指定でき、自宅に一番近い場所まで運んできてくれる。

ドローンがスポットに到着。

村民B:
家にいて、すぐとどくのであれば時間の節約にもなるのでいいなと

10キロ離れた場所や海も越えての配送可能

香川県では…

かもめや 事業戦略室室長・宮武周平さん:
海を越えてドローンが定期的に荷物を運ぶというのは、世界初の取り組みになっております

“世界初”の海を渡るドローン配送サービスが2021年8月から本格スタートし、約4キロ離れた香川・三豊市粟島まで週5日、ドローンが運航している。

配送料は1回500円。インスタント食品など約40種類の商品を当日の正午までに注文すれば、午後には島に届き、スタッフが家まで届けてくれる。

利用客:
多きときには週2回ほどお願いしております

長野・伊那市では…

ゼンリン IoT事業推進部 ドローン推進課・梁田真吾さん:
日本初の10キロ以上の長距離ドローン配送サービスを実現することができた

拠点となる道の駅から、最長10.3キロの範囲まで配送を行ってくれるドローン配送サービス。

大手地図会社のゼンリンが自治体とタッグを組み、障害物を回避し、安全な飛行ルートを選択。効率のいいルートを飛行する結果、長距離飛行が可能になったのだ。

自宅のケーブルテレビで420品目の商品の中から注文をすると、地域内のスーパーから拠点となる道の駅に商品が届けられ、そこからドローンで自宅近くまで配送。

そこから担当のボランティアが個人宅まで当日中に届けてくれる。

長野県伊那市・白鳥 孝市長:
今いるところで暮らしを続けられる、そのサポートを私たちがしていこうと

まだまだ未来の話だと思っていた“ドローン配送”が、すでに生活の一部になっている。

(「めざましテレビ」11月22日放送より)