再開発による大きな経済効果に期待が高まっている。かつての「札幌西武跡地」に、複合ビルや地下通路を建設する動きがようやく本格化。札幌のマチはどんな変化を見せるのだろうか。

札幌市民:
ここにですか? 完成が楽しみです

札幌市民:
初耳です。コロナも落ち着いてきたので、そういう所ができるとうれしいです

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長らく空地だった一等地の再開発に驚きの声。
11月12日の札幌市都市計画審議会で、札幌市中央区北4条西3丁目エリアの再開発に向けた議論がスタートした。

"札幌西武"跡地に複合ビルを建設へ…

新たに商業施設やオフィス、宿泊施設が入る地上35階建てと10階建ての2棟の複合ビルが建設される。

その地下には歩行者通路が整備され、JRや地下鉄、バスへの利便性が向上しそうだ。

札幌市民:
(かつての札幌西武は)レンガ造りのしゃれたすてきな建物で、すごくはやっていましたよ

長らく空き地だった場所が「再開発の目玉」に

惜しまれつつ、2009年に閉店した札幌西武。12年の時を経て、ようやく跡地の再開発が本格化する。

これで、JR札幌駅周辺にはJRタワーを囲むように、少なくとも3つの高層ビルが立ち並ぶ建設計画が進むことになる。大手オフィス仲介の業者は、再開発に大きな期待を寄せている。

三幸エステート 滝口 恵貴 札幌支店長:
札幌市は大躍進を遂げると思う。ビジネス、観光とも人のにぎわいの量が増えると思います

未来の札幌市がどのように変わるのか注目だ。

様変わりする札幌駅周辺の未来

札幌駅南口は高層ビルが立ち並び、大きく様変わりする。

旧札幌西武百貨店跡地の北4条西3丁目の再開発では、北側には10階建ての商業施設。南側が35階建てのメインタワーで、低層階には商業施設、中層階にオフィス、高層階はホテルが入る計画だ(2028年完成予定)。

2023年夏に閉店を発表した札幌エスタ周辺の跡地にも、JR北海道などが開発してホテルやオフィスが入る予定だ(2029年秋開業予定)。

地上だけでなく、地下も大きく変化する。
北4条西3丁目の地下周辺は、地下鉄南北線の真駒内方面のホームの増設。麻生方面とホームを分離し、新幹線駅やバスターミナル乗り場へ直結する地下通路などが計画されている。

2030年度の北海道新幹線の札幌延伸に伴う札幌駅前の再開発で、大きく変貌を遂げるマチの姿に期待が高まる。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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