代表生き残りをかけたサバイバルが続く。

バスケットボール日本代表(世界ランキング42位)は25日、格上イラン(同23位)との国際強化試合第2戦に臨んだ。

18人の代表候補を12人に絞る代表選考争いの場でもある今大会。中でもポジション争いが激しいのがポイントガードだ。千葉ジェッツをリーグ制覇に導いた富樫勇樹(27)が一歩リードしているが、この試合ではアルバルク東京の田中大貴(29)がスタメンポイントガードを担った。

「試合の入りからオフェンスを組み立てる役割が自分にある。ボールをもっとプッシュして、走る展開を作っていきたい」と試合に臨んだ田中は、第1クオーター序盤から自ら切り込んで今大会初得点を挙げると、ジャンプシュートで連続得点を挙げる。
さらに、ギャビン・エドワーズ(33・千葉ジェッツ)へのパスで得点をアシストするなど司令塔としての役割も果たす。

18得点を挙げたエドワーズ、13得点の安藤周人(27・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)に続く、12得点6アシストと気を吐いた田中。

試合は敗れはしたものの、「やろうと思っているディフェンスは間違っていないと思うし、72失点は悲観する数字ではない」と次戦を見据えた。

27日にイラン代表との第3戦に臨む日本代表。田中の司令塔としての役割にも期待がかかる。

日本67-72イラン
(岩手・奥州市総合体育館)

加藤忍
加藤忍

早稲田大学卒業。フジテレビ入社。スポーツ局すぽると!ロッテ担当、ヤクルト野球中継などを経て現在は報道局兼スポーツ局。