5歳男児が餓死…母親ら2人逮捕

母親の腕の中で安心したように目を閉じるのは、碇翔士郎くん(当時5歳)だ。

この記事の画像(13枚)

2020年4月、福岡県篠栗町のマンションの一室で遺体で発見された。室内に放置された状態で発見された翔士郎くん。

福岡県警は3月2日、保護責任者遺棄致死の疑いで母親の碇利恵容疑者(39)ら2人を逮捕した。

警察によると、碇容疑者らは2019年8月頃から碇容疑者の三男・翔士郎くんに十分な食事を与えず、餓死させた疑いが持たれている。

福岡県警捜査第1課長:
(翔士郎くんの体重は)平均体重の約半分くらい。利恵容疑は「母親として守ってやりたかった。守ってやれればよかった」と(供述している)。

母親と共に逮捕されたのはママ友

母親とともに逮捕されたのが、碇容疑者の知人・赤堀恵美子容疑者(48)だ。

調べによると、2人は5年前、それぞれの子どもが通う幼稚園の「ママ友」として、知り合ったという。

赤堀容疑者を知る人:
結構厳しく子供さんにしていた。

赤堀容疑者に支配されていた碇容疑者

碇容疑者は赤堀容疑者を信頼して次第にその指示通りに行動し、金銭を渡すようにもなっていたという。

福岡県警捜査第1課長:
碇家に入ってくる収入を赤堀容疑者が搾取をしたいということが一番の根っこの部分であるというふうに考えて、捜査をやっていく。

赤堀容疑者は2019年6月から2020年6月までの間に碇容疑者から、「元夫の浮気調査費」などの名目で現金や預金通帳をだまし取ったなどとして、詐欺や窃盗の疑いで逮捕、起訴されている。

赤堀容疑者の支配がエスカレートするにつれ、碇容疑者の生活苦が深刻化、その支配は食事にまで及んだという。

次第に翔士郎くんの栄養状態も悪化していったとみられている。

警察の調べに対し利恵容疑者は容疑を認めている一方、赤堀容疑者は「食の支配・管理は一切やっていない」などと供述内容を否認しているという。

警察は赤堀容疑者が経済的・精神的に支配し、取り込もうとしたとみて、事件の全容解明を進めている。

(「イット!」3月2日放送より)

【関連記事】
「洗脳が解けた今、翔ちゃんに申し訳ない」通報前にママ友に連絡 5歳児餓死直前
暴力団との関係装い支配か 5歳児餓死“ママ友”逮捕 10日間水しか与えない時も
「子供が太ってたら養育費取れない」5歳男児餓死 その裏に"ママ友”の精神的支配…嘘を吹き込み"食”も管理
・5歳児餓死 死亡時の体重は標準の半分…空腹・ストレスで胸腺萎縮「ママ友」が母親を洗脳か