「雪まつり」事実上の中止でホテルに打撃
2月の北海道・札幌市。いつもなら雪まつりで大にぎわいの時期だが、2021年は観光客の姿がない。札幌中心部のホテルでは利用が落ち込み、大幅な値下げをしているところも多くある。利用しているのは、意外な人たちだった。
安野陽介ディレクター：
本来であれば観光客でにぎわう大通公園ですが、全く人がいません
新型コロナウイルスの影響で、事実上の中止となった「さっぽろ雪まつり」。
例年であれば大勢の観光客でにぎわうが、2021年はその姿がない。
その影響をもろに受けているのが、ホテルなどの宿泊施設だ。
インバウンドなど、北海道外からの宿泊客の減少を地元客で補いたいところだが、そもそも札幌市民が市内のホテルに泊まることはあるのか？
街の人に聞いてみると、聞こえてきたのは「ない」の声。
確かに、わざわざ宿泊する必要はない。
しかし、中にはこんな人も…
札幌市民：
1回だけあります。食事がおいしかったですよ。機会があればまた泊まってみたいですよね
このような地元のニーズに応え、いま料金が大幅値下げされ、お得なプランがある。
通常の半額以下？利用客は意外にも…
札幌市中央区にある天然温泉を備えたホテル「ジャスマックプラザホテル」。例年、雪まつりの時期は満室状態が続くが、2021年は例年の2割ほどしか予約がない。そこで打ち出したのが…
ジャスマックプラザホテル 大山勇人支配人：
1人1泊 1万3000円ほどの料金が通常ですけど、今年に限っては半額以下で出している日もあります
1人1泊5500円からという、通常の雪まつりの時期の半額以下の設定。
日帰り入浴料金2750円込みの価格で、朝食もついている。
観光客の利用が見込めない今、宿泊しているのは…
ジャスマックプラザホテル 大山勇人支配人：
札幌市内の初めてのご利用の方が、常に多くご利用いただいています。温泉もございますし、リラクゼーションも充実させておりますので、1日の疲れをとりにお越しいただいています
自粛生活が長引き、旅行にもなかなか出かけられないので、ゆっくり温泉につかって息抜きをしたいという札幌市民の利用が多いという。特に多いのが家族連れだ。
「さっぽろ雪まつり」が事実上の中止となり、観光客の宿泊が見込めない中、札幌市中心部のホテルの利用の仕方が変化している。
（北海道文化放送）
